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Mugese Mountainとコーヒー

コーヒーのおいしさの秘密に迫る!
ウォームハーツコーヒークラブがご提供するコーヒーは、
ミスク地方で栽培されているとご紹介しておりますが、
その地方には、二つの大きな山があります。
そのうちの一つのムゲーゼ(Mugese)山を例に挙げ、
その自然環境の整備とコーヒーの関係をご紹介します。

木々の保護
私有地に位置する木については、伐採が許されており、所有者が伐採し、
森林の中で束ねて持って帰り、売ることができます。
森林の中に機械があり、木材のビジネスを本業にしている方もいらっしゃいます。
所有者は、他の作物を同時に管理しながら、そのバランスを考え、
伐採をしています。

政府管理との境界線
政府側は、農林水産省が管理する植林地域があり、
そこに生える気については、厳しく規制が引かれています。
その境界線は、とても一般の目からは理解ができず、
特定の木がその目印となって、農園の人々が意識をしていたり、
一つの大きな石が置かれ、そこが境界になっていたりしています。
おそらく、境界線はもともとは目立った形で
きれいに引かれていたのだとは思いますが、
木々が育ち、また多くの人々が農園を管理し、地域を共有していくとともに、
多くの植物、コーヒーを含めた産物が育ち、
それらの境界線が見えづらくなったのかもしれません。
写真では、山に一緒に入ってくれたトニーさんが、
私にその境界線を教えてくれている場面です。

現地の人々の日々の積み重ね
こう考えると、多くの人々と土地を共有し、
生産を伸ばしていくために重要な情報である境界線も、
農園の人々が独自に、自分の生活の中で分かりやすいように調整し、
地元に人々に根付いた理解の仕方がなされているのだと思います。
こうしたコミュニケーションが、豊かな土地を
多くの人々と分け合っていく上で欠かせないのだと思います。
コーヒーも、その栄養素や、温度のバランスも考え、
育つためには適切な他の作物、木々との配置のバランスが必要です。
そして、政府の土地との関係も、同時に考慮に入れなくてはいけません。
そうした関係性を熟知した現地の人々の働きによって、
おいしいコーヒーの姿が保たれています。