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スペシャリティコーヒーってどんなコーヒー?普通のコーヒーと何が違うの?

私たちのマラウイ産コーヒーは、「スペシャルティコーヒー」と呼ばれる分類に入っています。この分類とはどのように決まっているのか、そして格付けを受けた輸入会社は、どのような意図でそうしたコーヒーのブランディングをして取引をされているのか、私たちがコーヒーを仕入れさせて頂いているアタカ通商株式会社様にお話を伺い、整理してみました。

アタカ通商株式会社 荒木守代表取締役社長をお招きした講演会の詳細はこちら

 

スペシャルティコーヒーとは何か

スペシャルティコーヒーの定義にはいろいろな要件、条件がふくまれていますが、 結果、消費者(コーヒーを飲む人)が美味しいと評価し満足感を得ることが出来るのが、 スペシャルティコーヒーであるとも言えるでしょう。

もちろん、客観的な格付けの判断基準もあります。一番大事なことは、コーヒーの生豆からカップまでの工程が適正であることです。

その行程とは、農家の生産者、輸入業者(問屋)、焙煎業者 (メーカー) 、小売店 (インターネットや店舗) 、消費者となっています。消費者にとって美味しいコーヒーの条件は、コーヒー生豆の品質が60%、輸入業者の流通条件10%、焙煎業者の焙煎加工と製品製造30%の割合が その要件、条件と考えられています。

 

アタカ通商様の取り組み

アタカ通商様が生豆を購入する際は、栽培管理、収穫、生産処理、選別そして品質管理が 適正になされ、欠点豆の混入が少ないものを選択しているとのことでした。サンプルを取り寄せ、カッピング を実施しているそうです。

カッピングのチェック項目は、以下の通りとなります。

1.   欠点とされるテイストでないこと。

2.精製方法の違いによるテイストがあること

3.買付価格が適正と判断されること。

最終的には、市場全体の動きを判断し、その都度顧客が買ってくれそうな価格か否かをもって判断いたします。

 

・今後のスペシャルティコーヒー市場の課題

上記の流通過程において、農家生産者から焙煎業者(メーカー) までは当然、スペシャルテ ィコーヒーとして納得されて取引されているとのことです。

そこで、一番課題となって来るのは、小売店 (インターネットや店舗) から消費者への販売過程です。

小売店は消費者にスペシャルティコーヒーであることをアピール致しますが、その宣伝効果が販売拡大に結びついていないケースが多く、スペシャルティコーヒーの市場シェアが伸び悩むこともあるとのことです。

コーヒーはあくまでも嗜好品であり、商品の最終的な善し悪しは、消費者が決定するものです。一般的には、香り、酸味、苦味、コクのバランスがとれたコーヒーと言えます。「お代わりしたい!」と思うくらいの飲みやすさとおいしさがあることがベストです。

スペシャルティコーヒーとしてアピールされなくても、 スペシャルティコーヒーの持つ性質のコーヒーの良さを、どのように消費者にアピールして市場を拡大すべきか試行錯誤の状態が続いているのが現状だそうです。

 

・Warm Hearts Coffee Clubとして実施できるブランディング

そんな中で、社会的な価値も付加することで、このスペシャルティコーヒーの市場を時代に合わせて豊かにしていくことができないかと考えているのが、私たちWarm Hearts Coffee Clubの役割でもあります。

現在、アタカ通商様とは未来のコーヒー業界、そして消費文化とそれと関連する地球の関係を担う若い学生とも活動をしています。

学生の皆さんとの活動についての詳細はこちら

そして、売り上げがマラウイの給食支援に繋がることで、現在人口が伸びているアフリカに対して、まずマラウイから支援を広げていくことが、おいしいコーヒーの効用をさらに広げ、社会に受け入れられるブランディングに繋がればと考えています。

Warm Hearts Coffee Clubと企業の皆様との活動についてはこちら

 

Warm Hearts Coffee Clubについて

アフリカのマラウイの給食支援を展開するNPO法人せいぼによる寄付型コーヒーブランド。国内ではコーヒーの販売のみならず、学校と提携し、国際支援・サプライチェーン・マーケティングなどの観点から学生の皆さんと学びを深めている。また、コーヒー輸入事業などを行っているアタカ通商株式会社様をはじめとする多くの支援企業からも賛同をいただいている。

NPO法人せいぼウェブサイトはこちらからご覧ください。

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アタカ通商株式会社、代表荒木様とのインタビュー

Q なぜアタカ通商はマラウイコーヒーを選んだのですか?

A
アタカ通商がマラウイコーヒーを選んだ理由にはビジネス的な戦略が関係しています。コーヒーといえば、昔から産地として有名なエチオピア、ブラジル、コロンビア、インドネシア、その他中米のコーヒーが挙げられます。これらの国のコーヒー豆は以前より輸入商社が取扱をしており市場に沢山出回っております。

そこでアタカ通商が目を付けたのがアフリカです。意外と知られていませんが、コーヒー産業の後発国はアフリカにあり、コーヒーの歴史は浅いけれどコーヒー豆を用いて国を発展させようとする国がたくさんあります。マラウイもまだ大手商社に手を付けられていない国のうちの一つだったのです。

アタカ通商は大手商社が手を付けていない国に手を付けるというビジネス戦略を練り、マラウイコーヒーを取り扱うようになりました。実際の豆の情報はこちらになります。(以下は、アタカ通商様から届いた生豆とNPO法人せいぼの代表の写真です)

Q どのように現地とのコミュニケーションをとっているのですか?

A

過去にジャマイカの※コーヒー・インダストリー・ボード(CIB)のジェネラルマネージャーを勤めていたフェルナンデスさんがアタカ通商のエージェントとして現地と交渉をしています。アタカ通商の核となっているコーヒービジネスはジャマイカのブルーマウンテンです。

フェルナンデスさんがCIBのマネージャーを退任した後、「スペシャルティコーヒー」のビジネスを新しく始めるために、彼はアタカ通商のエージェントになりました。スペシャルティコーヒーとは、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること、生産から消費の過程において厳正な管理が行き届いた高品質のコーヒーのことです。値段は通常の商品より高いけれど、サステナブルかつ材料がどこで誰がどのように生産したのかが辿れる仕組みを持つ厳選されたコーヒーのことです。

このコーヒーが作られた背景には、アメリカのコーヒー市場の「量より質」という考え方がありました。市場には大規模な農園で作られた品質の低いコーヒーばかりが出回り、美味しいコーヒーが世界中からなくなってしまうという悪循環になっていました。そのため、農家の人たちがいくら頑張って高品質なコーヒーを作っても、それが価格に反映されませんでした。そこで生まれたのが、「高品質なコーヒー豆を作った人に対し、それに見合った対等な賃金を払おう」という考えから生まれたスペシャルティコーヒーだったのです。

スペシャルティコーヒーは瞬く間にアメリだけでなくヨーロッパや日本でも広がり、ヨーロッパスペシャルティコーヒー協会や日本スペシャルティコーヒー協会ができました。コーヒーの資格制度が発達すると同時に、その教育もなされてスペシャルティコーヒーが世の中に認知されていきました。ちなみに、同時に自家焙煎が増えたのもこの頃からです。

※コーヒー・インダストリー・ボード(CIB)

ジャマイカ政府がジャマイカのコーヒー生産を復興・拡大させるために設立された機関。コーヒー産業に関するあらゆる権限を持っている。ジャマイカのブルーマウンテンはCIBによって厳格に管理されている。

(以下の写真は、アタカ通商様のマラウイ豆のブランド、MZUZU ZEBRAのロゴとそのグッズです)

Q マラウイコーヒーならではの特徴はありますか?

A

コーヒーは嗜好品なので、味という観点でマラウイコーヒーを他の種類のコーヒーと区別することは難しいです。コーヒーの味は豆の種類だけではなく、豆の煎り方やコーヒーの淹れ方、淹れる時の温度によって大きく味が変わるため、とても繊細な飲み物なのです。コーヒーを味で特徴付けることは難しいですが、消費者に「イメージ」を持たせることによって特徴付けることはできます。

例えば、みなさんは「ブルーマウンテン」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?きっとほとんどの方がコクが深くておいしいコーヒーを想像すると思います。このように、コーヒーは消費者に味そのものを味わってもらうだけでなく、何年もかけてイメージを作ることによって「脳」で味わってもらうことも重要なのです。

アタカ通商が取り扱う「スマトラタイガー」という生豆は消費者にイメージを持ってもらうブランディング戦略で世間から高い評価を得ました。10年前、インドネシアのスマトラ島で生産された「マンデリン」というコーヒーアタカ通商は「スマトラタイガー」という名前で取り扱い始めました。一般的に、コーヒーの生豆はブラジルやコロンビア等の生産国の名前で取引されますが、アタカ通商は敢えてインドネシアに生息するスマトラ虎の名前を借り、可愛らしいキャラクターのマークを作ってパッケージに貼りました。すると、今までマンデリンという商品名でコーヒーを注文していた消費者が徐々にスマトラタイガーという商品名で注文するようになったのです。知名度が上がったスマトラタイガーはローソンでも商品化され、今でも多くの人々に親しまれています。

Q アタカ通商はフェアトレードとどう向き合っていますか?

フェアトレードとは、開発途上国で生産された商品を先進国が適正な価格で継続的に購入することで生産者の生活の安定と自立を目指す貿易の仕組みのことです。そしてフェアトレード商品の値段はニューヨークとロンドンの相場で決められており、相場の変動に大きな影響を受けます。そのため、フェアトレードコーヒーの生豆の取引をするアタカ通商のような商社にとってリスクの高い商品です。そのようなリスクがある中でも、アタカ通商は常に同じ値段で商品を買うフェアトレード制度の姿勢を大切にしています。さらに、アタカ通商がフェアトレード商品のビジネスをする上で重要視していることは常に「三方よし」を心がけることです。

これは「作る人も売る人も買う人も全員満足感がある商売をする」という意味で、近江商人の時代から言い伝えられる経営理念の根幹です。自らの利益のみを追求するのではなく、他者の立場に立って考え、社会の幸せを願う「三方よし」の精神を持つことが重要なのです。アタカ通商はフェアトレード商品だけでなく、全ての商品のビジネスにおいて自社の利益だけでなく、農園の人たちとのバランスを考えて、信頼関係を築き上げていくことを目指しています。

いかがだったでしょうか。アタカ通商様のコーヒーに対する思い、そしてビジネスの戦略、NPOとの協働の理由に迫ることができたでしょうか。さらに詳しい情報は是非、こちらからアタカ通商を取材した学生ボランティアの動画もご覧ください。

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ギフト用オリジナルラベルをリリース

2023年9月より、ドリップパックで使用をして頂けるオリジナルラベルをリリースしました。Warm Hearts Coffee Clubにて、皆様から頂くデザイン案をもとに、ご個人のギフト用、企業、学校法人様のノベルティグッズとして使用を頂くことができるようになりました!

すで、多くの企業、学校法人様にご利用を頂き、オンラインでも皆様にご紹介ができればと思い、リリースをさせて頂きました!企業の具体例はこちらより、そして学校法人の事例もこちらからご覧ください!

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社会貢献賞を受賞しました!

2022年12月5日、Warm Hearts Coffee Clubを運営しているNPO法人せいぼが、公益財団法人社会貢献賞より、社会貢献賞を頂きました。団体ができて7年、皆様のご支援により大きなステップを踏むことができました。皆様のご支援に感謝しております。

今回は、マラウイでの給食支援の実績を始め、日本での学校や企業様との提携、コーヒーやチャリティイベント、講演会を通しての活動の普及について評価を頂きました。この度は、誠にありがとうございます!

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支援企業 ライブコーヒー株式会社様

Warm Hearts Coffee Clubは2018年から協賛企業様のご支援のおかげで、コーヒー代金の100%を寄付として南アフリカのマラウイの子供たちに届けることができています。

支援企業様の記事については以前、私たちWarm Hearts Coffee Clubに生豆を提供してくださっている支援企業のアタカ通商様についてご紹介させていただきました。

今回はWarm Hearts Coffee Clubが支援者の皆様に美味しいコーヒーを届ける上で欠かせない”焙煎”、”充填・梱包”、そして”発送”をご支援してくださっているライブコーヒー株式会社様についてご紹介させていただきます。


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Warm Hearts Coffee Clubのはじまり   支援企業 アタカ通商様との出会い

2018年、マラウイへ学校給食支援をしていたNPO法人せいぼは、より多くのマラウイの子供たちに給食を届けるためにコーヒーブランドWarm Hearts Coffee Clubを発足させました。そして私たちは、今日まで協賛企業様のお力添えで、売り上げの100%を学校給食としてマラウイの子供たちのために寄付として提供してきました。

私たちが販売しているアラビカ種100%のスペシャリティマラウイコーヒーは、皆様に素敵なコーヒータイムをお届けすると共に、マラウイのストーリーをお伝えしています。そして、私たちが学校給食支援に繋げていくための、日本とマラウイをつなぐ架け橋としての役割も担っています。

そんなマラウイコーヒーの生豆を無料提供をして下さっている支援企業のアタカ通商株式会社様についても、支援者の皆様に今まであまりご紹介をする機会がありませんでした。

今回の記事ではそのアタカ通商様とアフリカコーヒーの関係、そのビジョン、そしてビジョンを達成するための方法の具体例として、Warm Hearts Coffee Clubがマラウイに加えて扱っているコンゴ民主共和国のコーヒーについてお話します。

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お中元シーズン到来!無料のメッセージカードをご用意しました。

こんにちは!店長の山田です。皆さん、お元気ですか?梅雨明けも近づいているようで、だいぶ暑くなってきましたので、皆さま熱中症にはくれぐれもお気を付け下さいね。
さて、お中元のシーズンです!今日は、お中元にもピッタリなウォームハーツコーヒークラブのコーヒーギフトと、私がデザインしたサマーギフト用メッセージカードをご紹介いたします。
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コーヒーに欠かせない焙煎とは?レギュラーと深煎りの違い

ウォームハーツコーヒークラブでは、レギュラーと深煎りの2種類の焙煎のコーヒー豆がありますが、この2つはどう違うのかと疑問に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事ではコーヒーの焙煎に関する基礎知識と、ウォームハーツコーヒークラブで販売しているレギュラーと深煎りの違いを分かりやすくご紹介します。

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フェアトレードコーヒーとは? 値段が高い理由やおすすめ通販も紹介

フェアトレードコーヒー

こんにちは、アフリカ・マラウイ産フェアトレードコーヒーのウォームハーツコーヒークラブです。

カフェや店頭などで時々目にする「フェアトレードコーヒー」。なんとなくいい印象はあるものの、他のコーヒーよりも値段が高いので、なかなか手が出ないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、フェアトレードコーヒーとは何か、フェアトレードを選ぶとどんなメリットがあるのか、おすすめのフェアトレードコーヒー豆など、皆さんが具体的にイメージしやすいように実例も交えてフェアトレードコーヒーを紹介したいと思います。
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