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コーヒーの未来を考える:高校生とアタカ通商・荒木社長の対話から

先日、アタカ通商株式会社の荒木守社長に、高校生たちがインタビューを行いました。テーマは、私たちの日々の生活に欠かせないコーヒーの未来。特に「コーヒーの2050年問題」を中心に、様々な課題や解決策について議論が交わされました。その内容を詳しくご紹介します。

コーヒー2050年問題

「コーヒーの2050年問題」とは、地球温暖化の影響で、2050年までに美味しいコーヒーの生産量が半減してしまう可能性があるという深刻な問題です。

コーヒー豆の栽培に適した地域は限られており、気温や降水量の変化に非常に敏感です。地球温暖化が進むと、これらの地域が減少し、コーヒー栽培が困難になることが予想されています。

生産地への影響

「コーヒーの2050年問題」は、様々な生産地に影響を及ぼすことが予想されていますが、その中でもブラジルは一番影響を受けると言われています。その他の国は手作業での収穫が主流ですが、天候に左右されやすく、虫の被害も深刻です。

これらの問題が深刻化すると、コーヒーの価格高騰や、コーヒー農園で働く人々の失業につながる恐れがあります。

コーヒー価格高騰の背景

現在、コーヒー一杯が400セントで取引されていますが、価格高騰には以下の要因が考えられます。

一つ目は、需要と供給のバランスがとれていない点です。世界的なコーヒー消費量の増加に対し、ブラジルのコーヒー在庫が減少しています。

二つ目は、為替の影響(円安)や、一部の富裕層による買い占めなどの経済的な理由が、価格を押し上げてしまう要因となっています。

より深い理解のために:コーヒーとSDGs

コーヒーの取引は、SDGs(持続可能な開発目標)とも深く関わっています。特に注目すべきは以下の点です。
貧困問題: コーヒー農園で働く人々の生活を支えるためには、フェアトレードの推進が不可欠です。

環境問題: 地球温暖化対策や、農薬の使用を減らす取り組みが求められます。

高校生へのメッセージ:マラウイコーヒーから学ぶ

インタビューでは、中高生にマラウイコーヒーに興味を持ってもらうための方法も議論されました。

マラウイは、高品質なコーヒー豆を生産することで知られていますが、その現状はまだ十分に知られていません。
マラウイコーヒーの魅力を伝えるためには、産地をアピールし、「マラウイ」で生産されていることを強調することが重要です。

まとめ

今回のインタビューを通じて、コーヒーの未来には多くの課題があることが明らかになりました。しかし、同時に、私たち一人ひとりができることもたくさんあります。NPO法人せいぼを通して、これらの課題解決に積極的に活動していきます。

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Warm Hearts Coffee Clubについて

アフリカのマラウイの給食支援を展開するNPO法人せいぼによる寄付型コーヒーブランド。国内ではコーヒーの販売のみならず、学校と提携し、国際支援・サプライチェーン・マーケティングなどの観点から学生の皆さんと学びを深めている。また、コーヒー輸入事業などを行っているアタカ通商株式会社様をはじめとする多くの支援企業からも賛同をいただいています。

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